晩夏の海キャンしてきた
この週末、一昨年、昨年に引き続き、海キャンプしてきました。
夕方、少し雨が降りましたが上がったあとは星空が広がり、暑くも寒くもなく、めちゃくちゃ気持ちのいい時間を過ごせました。
夜のまったりタイム(写真/扉絵も:Shoji Akiyoshi)
波の音と焚き火の優しい光に包まれながら、僕たちの話題の半分以上は「次の雪中キャンプ」(笑)。
ところで、今回気になったのは、これまでと比べると、海岸にゴミが多かったこと。ほとんど全てが海から打ち上げられた、いわゆる「漂着ゴミ」ばかり。
ここで誰かが捨ててるのではなく海から漂流物が流れ着いてるわけですから、清掃活動では抜本的な解決策にはなりません(でも拾わないわけにはいかないんですけど)。
とはいえ、こうした「海洋ゴミ」は僕たちの生活する都市部から出たものが8割を占める(*1)とのことですから、自然の中で遊ぶ時に加えて、ふだんの暮らしの中で注意すべきことがたくさんありますね。
海キャンの最適スタイルを考える
さて、今回の海キャンは、「どんなスタイルは避けるべきか」「海キャンの最適スタイルとは何か」を考える機会になったので、備忘録としてまとめておきます。
・・・
先述のとおり、今年は雨が降りました。これまで何度か海でキャンプをしてきて、雨に降られたのは初めてでした。
雨が降ると当然、人もモノも、砂も濡れます。
今年は昨年の反省を踏まえ(*2)、車を波打ち際まで入れるのは止めて、砂地ではあるものの比較的平坦で走りやすい場所に駐車し、そこから歩いてサイト予定地まで歩いてアプローチすることにしました。
そのため、車とサイトを何度も往復しなくてもいいように、できるだけ荷物を少なくすることばかりを考えていました。
今回の海キャンのアイテム。これに食べ物、飲み物が加わった感じ
それに気を取られ、降雨時の対策と準備が全くできていなかったことが今回、最大のポカです。天気予報で降水確率が低かったとはいえ、きちんと考えておくべきでした。
せめて、最近買ったドライバッグは車に載せておきたかった……(そう、こんなニューアイテムすら忘れてました涙)。
今回の学びは、この「雨のことを考えていなかった」ことからはじまっています。
お座敷スタイルはリスク
荷物を減らすことを最優先事項にしていた僕は、春の島キャンで実践して良かった「お座敷スタイル」を今回も取り入れました。椅子よりも、グランドシートの方が圧倒的に容量が小さくなりますから。
しかし、お座敷スタイルは2つのリスクがあります。
一つ目は、移動しづらいこと。
小さなグランドシートを固定せずに使えば問題ありませんが、海辺は常に風が吹いているし、せっかくのお座敷スタイル、寝転がったりしてノンビリ過ごしたい。だから僕は、グランドシートが風でなびいたり移動したりしないように四隅をペグダウンしていました。これでは突然の雨に対応できません。
二つ目は、濡れてしまうと砂と水でめちゃくちゃ汚れるので回復させづらく、その日の再使用は難しいこと。
僕のグランドシートは水を弾いてくれてはいたものの、雨が降る前に付着していた砂が水と混ざり合ってまだら模様をつくっており、タオル等で拭いて座るのもためらうレベルで汚れていました。ので、この夜は漂着ゴミ(巨大な発砲スチロール製のブイ)に座って過ごすことになりました(意外と座り心地よかったですが)。
荷物が増えても、椅子は必須です。椅子なら避難先に持って運べばいいし、座面が濡れても拭けばいいですからね。
タープ×コットが最適解か
雨が降るとテントなりタープなり、何か屋根の下に避難しなければいけませんが、僕の寝床のように小さなテントでは僕しか入ることができないので、楽しい歓談タイムが完全に中断されます。
いつものルナーソロLE。正面から写すとゴミがたくさん写ってしまうので、横から(笑)
雨を避けつつ仲間と過ごすためにはタープか、大きなテントが必要になります。が、ソロキャンプなので大きなサイズのテントは使いたくない(荷物も大きくなりますし)。
となると、雨天時の避難所と就寝場所を兼ねてタープを張るのがリーズナブルです。
さらに言えば、タープにコットの組み合わせが最適解でしょう。なぜならグランドシートを地面に敷くよりも、コットの方が地面と接する面積が小さくなり、砂が付着しづらいからです。
過去の海キャンでは、車が沈んでしまうほど砂が乾燥していましたが、今年は雨が降る前から少し湿っていました。湿った砂は付着しやすく、落としづらいんですね。今年、それを思い知らされました。
荷物を少なく、小さくするのもいいですが、運搬時〜悪天候時〜撤収時など総合的にアイテムを選ぶ必要がありますねぇ。
雪用ペグが便利
さて、ポカばかりしていたわけではなく、今年のアイテムで選んで良かったものもありました。
雪中キャンプ用のペグです。
今年は砂が湿っていたのでペグがかみやすかったこともありますが、もし砂が乾燥していても積雪時と同じ使い方をすればガッチリ固定できるはず。
アイテムリスト(来年用)
というわけで、今年の学びを反映させた来年用の夏キャンアイテムリストです。
ザックに入れるもの | ||
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タープ | トレッキングポール2本 | ペグ類(雪用ペグ) |
コット | 椅子 | ブランケット(またはシュラフ) |
トレックケトル | ロッキーカップ | コップ |
ストーブ | コーヒー用具一式 | 洗面具一式 |
ナイフ | LEDランタン | ヘッドライト |
ガイライン | スチールラック | ソロストーブ |
予備(車のトランクに置いておく) | ||
テント(ルナーソロLE) | ドライバッグ | 着替え、タオル等 |
ウォータージャグ(満水) | トイレットペーパー | ゴミ袋 |
ただし、僕が所有しているタープは、ファミキャン用のビッグサイズ「タトンカ1TC」のみ。ソロキャンにも使える2TCもあるにはありますが、庭のウッドデッキで使っているので取り外すのが面倒なんですよね。
そんなわけで、タープを買い足す必要がありそうです。来年の夏までにじっくり検討してみるかな〜。
*1 漂着ゴミ 「海と日本プロジェクト」
*2 昨年のキャンプでは、砂が極度に乾燥していて車が埋まりやすく、また一部斜度が強くて車が登りづらい場所ができていたため、帰宅時に浜から車を出すのに非常に苦労した。