とある山中でヤマビルキャンプしてきた
先週末、とある山中で仲間たちとグルソロキャンしてきました。
そう、ヤマビルがいるとして対策をとっていたヤマビルキャンプです。
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結論を最初に書いてしまいますが、ヤマビルを一匹も見ることなく、最高レベルのロケーション、コンディションでのキャンプとなりました。
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とある山中
僕の家から車で約2時間、蛇行する道、落石が行先を塞ぐような細い道、林道を経てようやく到着したとある山中は今年も美しく、足を踏み入れた時点で僕たちの期待は最高値を記録しました。
ナラの木が整然と立ち並ぶ山林の中に、ぽっかりと空いた平地の空間。
同じ”とある山中”ではありますが、これまでとは若干異なる場所であるここを僕らは今日のキャンプ地と決め、車を停めました。
盆地のような地形ゆえか、足首まで埋まるほどの大量の落ち葉が積もっています。
テント泊なら、マットが不要なくらいフカフカです。今回はジムニーで車中泊なんですけどね。
とある山中での焚き火と宴
キャンプ地が決まったら焚き火の準備。万が一にも火事を起こさないよう、落ち葉をしっかりとどかして土を露出させ(ヤマビルがいないかとドキドキ)、穴を掘って太めの丸太で囲い、ファイヤープレイスをつくります。
火が大きくなり過ぎないよう焚べる薪の量を抑えます。
林の中であり、且つ盆地のような形状で風の影響を受けづらい場所だったこと、また、そもそもこの日は風もほとんどなかったことでゆったりと焚き火を楽しむことができました。
迫力ある焚き火もいいですが、ゆるやかに燃える背の低い炎は穏やかな気持ちにしてくれて、いいですね。
テキトーな料理やお酒(僕はジンジャーエール)、年齢も職業もバラバラな4人の仲間による四方山話で夜は更けていったのでした。
とある山中の朝
今回はヤマビル対策もあって車中泊。
車中泊は2度目ですが、いいですね。
テントの設営や撤収をする必要もなく、窓の開け閉めで簡単に室温の調整もできるし、寝静まると近寄ってくる鹿などの野生動物の気配が気にならないのも安心。新しいテントを一つ手に入れた感じです。
キャンプ地に車で乗り入れることができる場合は、しばらく車中泊を楽しんでみたいと思います。
起床後は焚き火を復活させて軽く火遊びをしつつ、朝食とコーヒーを楽しみながらのんびり。
鳥の鳴き声やキツツキが木をつつく音、風が木々の葉を揺らす音など、静かな時間。
自然の音しか聞こえない環境って、ふだん経験することはなかなか難しいですよね。自然の中に行こうとキャンプ場に行っても、昨今のブームの影響でショッピングモールにいるかのようにたくさんの人の気配に包まれてしまいますしね……。
安穏とした時間を楽しみ、焚き火の始末をして山を後にしました。
今回も実にいいキャンプだった〜。
そしてヤマビルは出なかった
さて、タイトルにもしているヤマビルですが、本当に同じ時期、同じ場所なのかと疑ってしまういくらい、いませんでした。
その代わりに我らを出迎えてくれたのがマムシ、ヒキガエル、鹿、キツツキなどの野生動物たち。
とはいえヤマビル対策が無駄だったとは全く思ってなく、準備できているがゆえの安心感はとても高かったと思います。
特に、僕たちがキャンプしているのは人里離れた山中。キャンプ場のように管理人もいないし、Wi-Fiはおろかスマホの電波も1本立てばいいところくらいの場所なので、いろんな意味で備えは重要。
過去の経験(成功体験)を過信せず、がしかし、過去の経験(失敗体験)から得たものを反映して備える — 必要があればギアを買い足したり、知識を仕入れたり — これもまたキャンプの楽しさだよね。夜の宴会ではそんな話も出たりして、次回のオヤジたちのグルソロキャンは、数年前、僕が滑落事故を起こした場所でリベンジキャンプすることになりました。
しっかり準備と対策をして、向かいたいと思っております。