タープの寿命を延ばすにはどうすればいいのか

先日、夜中に強い風が吹いたようで、庭に常設しているタープが破れました。


無惨に裂けたタープが屋根に引っかかっている様子

庭のタープを取り替えることになったのはこれで5回(枚)目。これまで、我が家の庭(僕の父が制作したデッキ)を雨から守ってきてくれたタープたちは以下のとおりです。

初代
TATONKA TARP1TC

二代目
HILLEBERG Tarp10 XP

三代目
Free Soldier

四代目
TATONKA TARP2TC

五代目
EVERNEW TC2 ECQ202

初代となったTATONKA 1TCはその巨大なサイズがアンマッチ、且つ強風時にそのまま屋根ごと持ってかれてしまうのではないかという恐怖ですぐに引退。

二代目のHILLEBERG Tarp10 XPは庭での常設用として使うにはハイスペック過ぎました(最初は常設するつもりはなかったが、一度設営してしまうと撤去するのが面倒になり、結果的に常設となった)。しかしナイロン製タープにも関わらず500日以上と長期間設営したことで試行錯誤を繰り返すことができ、屋根や雨樋と干渉しない設営用金具の場所を学ぶことができましたし、およそ3メートル四方というサイズが我が家にとって最適であることもTarp10 XPで分かったことです。

三代目は日和って安いナイロン製のタープを導入しますが、ひと月も持たずに強風で引き裂かれてしまいます(僕は何を学んだのか)。

やはりしっかりしたものが必要だということで、四代目はTATONKA 2 TCを購入。破れては補修しながら使っていましたが1年と9か月で力尽きてしまいます。全く同じ製品※1と思しきEVANEWのタープを五代目として迎えますが、それからおよそ1年4か月、ついにこれも力尽きてしまったというわけです。




最大の原因

これまで5枚のタープを破損して分かったことは、最大の要因は紫外線による生地の劣化であるということ。生地が硬化してしなやかさを失った結果、強い風にあおられた際に伸長して力を逃すことができずビリビリと破れてしまった、という感じのようです。


今回破れたEVANEWのタープ。写真の上部と下部で色味が随分と違う。元は同じ色でした

生地の劣化を早めてしまった要因として考えられるのが、同じ向きでタープを設営し続けたこと。つまり同じ面に紫外線を浴び続けたことが、劣化を早めてしまう要因になったのではないかと推測します。


上を向く面が常に同じなので、その面だけに紫外線が当たり、劣化が裏側に比して早く進む

どう改善するか

これまで設営をいかに簡便にするかという点を重視してきたので、カラビナやリングの一部を、タープ側に直接取り付けていました。設営・撤収がしやすいだけでなく、それが目印となって設営時にタープの向きを迷わなくて済むからです。しかしこれによって、タープを使う向きが固定されていました。

タープ側には一切金具やガイラインは取り付けず、どの方向でも設営できるようにしておけば、時々※2向きを変えることで紫外線の当たり方を分散させ、劣化を少しでも遅らせることができるかも知れません。

もう一つ検討するべき点は、TATONKA 2TCやEVANEWのタープは3×2.85メートルと正方形ではありませんでした。家側に取り付けた金具に合わせて設営するには、どちらが長い辺でどちらが短い辺であるかを把握する必要があります。「タープに縫い付けてあるロゴマークの位置や向きなど、特徴のある部分で覚えられる」と考える方もおられると思いますが、これが意外と難しいのです(少なくとも僕には無理でした)。タープ側に金具を付けて設営のとっかかりをつくり向きを分かりやすくしていたのもこれが理由です。

そこで新たに導入するタープは正方形であることが望ましいと考えました。これならば表と裏、それだけを意識しておけばどの方向でも使えるはずですから。

で、買ったのはこちら

AKASOOM タープ TCポリコットン」です。


立派なスタッフバッグ入り。ペグまで付いてます

理由は3つ。サイズが3メートル四方の正方形であること、素材がポリコットン(T/C)であること、そして価格がTATONKAやEVANEWに比べて非常に安いということ、この3つです。ちなみにAKASOOMというブランド名は今回初めて目にしました(読み方も知らん)。

縫製を見てみると針目のピッチがTATONKAなどに比べて大きい=細かくないところは気になりますが(これがどれほど強度に差異をもたらすものかは分かりません)、生地そのものはやや厚く、しっかりしている印象です。

カラーはベージュとグリーンがあり、僕は前者を選びました。TATONKAのような緑がかったベージュではなく、tent-Markのサーカスのような赤味の入ったベージュです。僕はこちらの方が好みですね。

まもなく12月、冷え込みが強まってきます。この時期、鳥取は降雪のおそれがあるのでタープの常設は来春からになりますが、六代目として迎えたこのタープをいかに長く使うことができるか、そして強風時などにすぐに撤去でき、容易に設営もできるカラビナやガイライン等の接続具の選定や配置などを考えながら使っていきたいと思います。

  1. 貼り付けてあるロゴ以外、ガイラインや自在、スタッフバッグまで全て同じでした。同じメーカーにOEMしてるのだと思われます。
  2. 天気予報で風が強まると分かっている場合は事前に撤去していましたが、これが月に一度くらいはありました。

aw

Live in Tottori-Pref, JPN. Love Camp, Sandwich, Coffee, Beer and Scotch on the rock. Pursuing Self-Sufficiency Life.

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