修理するか、買い替えるかという話
先日、食洗機が壊れました。メーカーのWEBサイトで調べてみると、比較的簡易な作業で修理可能で、費用は1〜3万円程度とのこと。そのままWEBサイト経由で修理を依頼。数日後にスタッフが来てくださり、30分もかからず修理完了。代金は9000円ほどでした。
定期的なメンテナンスと清掃が重要ですね(両方ちゃんとできてない汗)
それを遡ることおよそ4か月。今年のはじめに、仕事で使うMacBook Proのディスプレイが映らなくなりました。直後、海外出張が立て続けにあったのでほったらかしになっており、帰国後もiPad Proを代打に起用し続けてごまかしていたのですが、やはり無理だとなり、こちらも修理に出しました。送料込みで4万円ちょっと、要した期間は1週間ほどでした。
修理か、新品か。逡巡する僕
吝嗇家なので、修理するのか新品にするのかでかなり真剣に考え、試算します。
例えばMacBook Proの場合。
購入は2019年1月。5年以上経っていてすでに減価償却を終えています。新品を買うとした場合、最新のMacBook Proは約25万円から。パソコンの耐用年数は4年※。一番安いモデルだと減価償却費は年間およそ6万円です。仮に今回の修理で1年間問題なく使うことができれば、6万円負担すべきところを4万円で済ますことができているため、会計上2万円ほどお得と考えることができます。
しかし、仮にと書きましたが、やはりこれは仮なのです。
修理から1年(正確には8か月)以上使うことができれなければ、逆に損です。
さらに重要な点として、僕にとってパソコンは仕事道具なので、安く済めばイイというわけではなく、安全性・安定性の観点からも評価する必要があります。仕事で使う道具である以上※1、作業効率が下がるのは損失ですし、大切なデータを故障等によって失ったりするようなことがあれば、お金の話で済まなくなる場合もあります。某半導体メーカーの調査によると、業務で使用するパソコンは3年を過ぎると故障しやすくなるとのこと。故障してから対応するのではなく、故障する前に対策をとるべきなのかも知れません。この考え方は、生活の道具である食洗機にも当てはめることができると思います。
余談ですが、ではなぜ買い替えもせず修理もせず、何か月も放っておいたのかと言いますと。メインで使うiMacはまあまあ元気でして(最近やや衰えを感じさせますが)、MacoBook Proは外出時に使うサブ機として使っていたので、iPad Proで何とか代用していたという感じです。MacBook Proも動画編集やデザイン業務に使うつもりで比較的ハイスペックなものを買ったのですが、結局ブラウジングやメールくらいしかしなかったというのもあります。
しかし、僕の頭の中には、修理して使えるものを廃棄して簡単に新品にしていいのかという思いも同時に存在しています。
内閣府が発表した消費動向調査(2023年)の調査※2によれば、パソコンの平均使用年数は7.7年と耐用年数のほぼ倍。使い方、保管の仕方によっては長く使うこともできるんですよね。
先日の新聞に、修理用部品を永久に提供することによって「永久に使える」と謳った製品を提供する企業と、そのサービスが国内外から注目され注文が相次いでいると紹介されていましたが※3、修理できるものは修理して、使えるものなら長く大切に使いたいという気持ちはやはり多くの人が持つものです。
しかししかし、僕の頭の中には、日進月歩の技術がダイレクトに反映するパソコンという製品を何年も後生大事に使い続けていいのか、という思いもこれまた同時に存在しています。
パソコンや食洗機と話は変わりますが、例えば車。EVやPHEVなど環境負荷を低減する技術に注目が集まっていますが、安全性に関するテクノロジーもやはり日々進化しており、新しいモデルに搭載されています。シートベルトなどの安全設備のない時代の車を大切にして乗るのもイイですが、新しい車を選ぶことは最新の安全性能を獲得することにもつながるわけで、そこはしっかり考えておきたいポイントなのです。
同じお金のハズなのだが
もうひとつ悩ましいポイントとして、修理に支払うお金が、新品購入に消費するそれよりももったいないと感じてしまう、というところ。
例えば今回の食洗機、修理費用が9000円と比較的安価でしたが、これが仮に5万円くらいだったとします。新品が10万円で買えるとした場合、きっと大いに悩んでいたでしょう。
5万円という大きな差額があるにも関わらず、そして得るのが同じ機能であるにも関わらず(選ぶ製品によっては新機能が搭載されているかもですが)、後者を選ぶ人が多いのではないでしょうか。僕も「修理に5万円もかかるなら、5万円追加で出して新品買った方がいい」と考えてしまいそうな気がします。新品購入に必要な費用が修理の倍なら、同じ修理が2回できると考えることもできるわけですが(笑)。新品を買うことによる安心感や満足感と追加コストが見合うかどうか、しっかり吟味する必要があります。感覚的な部分が大きくなりがちなので、基準※4をつくることができればいいなあと思う今日この頃です。
今回も特に意味のないことをタラタラと書いてしまいました……(汗)。
・・・
本文とは関係ありませんが、最近登場していないので、久しぶりにマシュー。
「散歩終わったし、ちょっと寝るわ」
だそうです。
- vaio 「PCの買い替え時期は? 減価償却やサポートから考える最適解」
- 内閣府「消費動向調査(令和5(2023)年12月実施分)調査結果の要点」(PDF)
- 山本製作所「日本経済新聞に記事が掲載されました。」
- LIFEHACKER「「買い替えか?」「修理か?」損をしない見極め方を教えます」