薪割りしてみた
今日は友人の家で薪割りしてきました。
友人から「大量に丸太を入手したので、少しお分けしましょうか? 玉切りや薪割りを自分でやってもらえるなら」というメッセージがあり、「ほう、どれどれ」と添付されていた写真を見たところ、すごい量&すごく良さげな薪ではありませんか!
我が家に薪ストーブはないし、僕らのキャンプでの焚き火なんてこじんまりとしたものなんですが、保管場所さえあれば薪はいくらあっても困りません。
というわけで、いそいそと薪割りしてきました。
薪の元となる丸太は長さおよそ1メートル、太さは直径20〜30センチ、重さは25kg前後あります。
この丸太を薪にするためには、まず、薪ストーブや焚火台などで使いやすい長さに切り揃え(玉切り)、燃えやすいように、料理でいう銀杏切りのように割ってやる必要があります。
玉切り
まずは玉切り。1メートルほどの丸太を、チェーンソーで切断していきます。
今回は3つに切断したので、玉切り後の丸太の長さはだいた30センチ前後になりますが、キャンプ用だともう少し短くてもいいかも知れませんね。
ひたすら玉切り
チェーンソーを使ってはいますが、長いこと玉切りしていると当然体も疲れてきます。チェーンソーは扱いを間違えると大事故になってしまう危険な道具ですから、集中力も必要です。
でも、昔の人はこれをノコギリでやってたんですよね。体力消耗ハンパなさそうです……。
今回は3名での作業で、玉切りするための台に丸太を置いたり、切断した丸太をどかしたり並べたりと、切る以外の作業を分担しながらできたので作業効率も上々でした。
薪割り
次は、玉切りした丸太をさらに4〜8つに割る工程です。薪割りというと、多くの人がこの工程をイメージするんじゃないでしょうか。
薪割りには、エンジン駆動の油圧式薪割り機を使います。
え? 斧で切るんじゃないの? と思われる方も多いでしょう。以下の動画のような感じですよね。
キャンプの焚き火で使うような小ぶりな薪を少量、であればこれでも楽しいと思いますが、斧による薪割りは実に重労働。
油圧式の薪割り機はおどろくほど簡単に薪割りできるので、薪ストーブを使っている人など、薪を大量に消費する方には必須アイテムですね。かなり高額ではありますが。
違う薪割り機ですが、こんな感じでぶっとい丸太でもサクサクと割ってくれます(再生時、音量注意)。
1時間ちょっと薪割り作業し、300kgちょっとの薪ができました。
友人に頼まれていた120kgをジムニーに積み込み、一緒に作業した友人が持ち帰るぶんをその上に載せたらスペースがなくなりました。
僕の薪はまた今度(笑)。
薪割りは楽しい。が……
快晴のクリスマス、屋外で体を動かすのはとても楽しく、チェーンソーや薪割り機での作業は爽快感さえありました。
作業後、今回声をかけてくれた薪ストーブを使っている友人と話をしていたのですが、1シーズン使う薪の量は膨大で、この日僕が持ち帰った薪の量(120kg)は1週間ほどで消費してしまうとのこと。
11月〜3月上旬の4か月半、薪ストーブを可動させるとすると、単純計算でおよそ20倍、2.4トンの薪が必要になるわけです。
友人は「今は若くて体も動くからいいんですけどね。歳とったら大変ですよ」と話してましたが、本当にそうだなと思いましたね。
今回の丸太も、植林され、十数年かけて成長した木を伐倒し、1メートルほどの大きさに切断して山から運び出し、乾燥させたもの。それをユニッククレーン車で自宅まで運び込んでもらっています。
僕たちがやっている玉切りや薪割りは、薪を調達する一連の工程の最後の部分。どこから自分たちが関わる必要があるかによって、時間や体力、費用などの負荷が大きく変わりそうです。
暮らしに必要なものを周囲の環境から得て自分たちで準備、調達するというのはとても素敵だし、(今風な言葉で言えば)エシカルなことだと思う一方で、現実的なこともしっかり考えないと、立ち行かなくなってしまうのも事実。
僕も将来、キャンプハウスを建てる時には薪ストーブを、なんて考えていますが、環境や年齢などの条件をしっかり見極める必要がありそうです。